年齢別フッ素の効果
投稿日:2018年8月20日
カテゴリ:予防歯科
〇年齢別フッ素の効果
*乳歯の子どもにフッ素塗布が必要な理由
乳歯が生え始めたら、さっそくフッ素等のアレルギーがないか確認しつつ始めて行きます。乳歯は永久歯よりも、歯も溶けやすく、虫歯の進行も早いので、しっかりフッ素塗布を行ていく必要があります。また早い段階で虫歯になり治療の協力が得られない場合でも、フッ素塗布やフッ素入りの詰め物で進行を抑え、できるよになってから治療に移行します。
*生え始めの永久歯にフッ素塗布が必要な理由
生えたての永久歯、特に6歳臼歯はゆっくりと時間をかけて生えてきます。また歯の溝も深く上下の歯がかみ合う前に汚れが溜まりやすく虫歯のリスクが最も高い時期と言えます。この時期に歯を削る状態になると生涯何度も再治療を行わなくてはならなくなります。そのため永久歯の生えてきた時期からも継続的にフッ素塗布を行い、この時期を乗り切らなければなりません。
*大人のフッ素塗布が必要な理由
成人になり、虫歯の治療を受け、詰め物や被せもの、特にブリッジや部分入れ歯が入っている方は唾液の流れも悪くなり虫歯になりやすく再治療も増えてきます。そのためメンテナンスに加えフッ素塗布を行うことは効果的と言えます。
また、歯周病が進行し歯茎が下がり、歯と歯の間の隙間が大きくなり、口腔乾燥による唾液の力も高齢者になると弱ってきます。又認知症になり自分で歯磨きが十分にできなくなってしまう方も増えています。
歯茎がやせて根元の弱い象牙質が出ると、汚れも溜まりやすくなり、その部分はエナメル質より柔らかく今まで虫歯の少なかった方も急に虫歯(根面カリエス)が増えてきます。ですのでフッ素の取り込みの高い歯磨きペーストや3DSフッ素法を行う必要があります。
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