口腔ケアについて
投稿日:2018年11月12日
カテゴリ:予防歯科
〇口腔ケアのポイント①
ブラッシングの役割は、虫歯や歯周病予防だけではありません。
*味覚の鈍くなるのを防ぎます
*唾液腺に刺激を与え、自浄性を高めます
*ブラッシング動作によりリハビリの効果が期待できます
*食欲の亢進が期待できます
口の中の汚れ(プラークやバイオフィルム)は、しっかりと正しいブラッシングをしないと除去は困難です。
正しいブラッシングのセルフケアは歯周病予防に大切です。定期検診を受け歯科衛生士の指導を受けてみてはいかがですか。
〇口腔ケアのポイント②
まず、結構強い力でゴシゴシ磨く方が多いようです。歯磨剤をたっぷりつけすぎると、歯磨剤に含まれる香料や発泡剤のスッキリする感覚でつい磨けたつもりになってしまいます。
ペンを持つような軽い力で歯ブラシの毛先を歯と歯の間に沿わせて、小刻みに左右に振動させることが効果的です。(スクラッビング法)
歯磨きタイムを計ってみると1分も磨いてない方が多く、歯の表側だけで内側が磨けてない方がほとんどです。まず歯の内側から磨いてみるのもいいですね。
詳しくは定期検診を兼ね、歯周病予防に歯科衛生士のブラッシング指導を受けてみてください。
口腔ケアのポイント③
よく受ける質問「歯磨剤はどんなものが良いですか?」これについては、発泡剤と研磨剤を含まないものが良いと言えます。
泡立ちの高い歯磨剤はその感覚で磨いたつもりになって、正しいブラッシングができなくなってしまいがちです。また発泡剤の成分ラウリル硫酸ナトリウムは、唾液成分「ムチン」を破壊し口腔乾燥を助長することがわかっています。
高齢者になると唾液量が減り、根面虫歯になりやすくなりますし、若い方でも不規則な生活習慣で歯の表面が傷ついて虫歯になりやすい人が増えています。
また研磨剤は着色汚れを落とす効果がありますが、過度の使用で歯や歯茎を傷つけてしまうことがあります。歯がしみる知覚過敏症の原因にもなります。
こうした理由から毎日使う歯磨剤には、安全に口腔ケアを行うために発泡剤や研磨剤を含まない歯磨剤をお勧めしています。
〇口腔ケアのポイント(まとめ)
最後に、予防効果をアップするために洗口剤の使用が有効です。
風邪やインフルエンザの予防にも手洗いと同時に洗口剤でのうがいをお勧めします。
洗口剤の有効成分はプラーク付着の抑制と歯周病予防効果に期待ができます。しかし、一般的な洗口剤には、口腔粘膜を刺激するアルコールが含まれているので濃度や使用に注意が必要です。
口腔ケア①~③で述べましたが、知っているようで意外と知らないこともあったのではないでしょうか。
みのデンタルクリニックでは、自分の歯を一生守るために、歯科衛生士の優しく丁寧な口腔ケア指導を行っています。わからないことがあれば、歯科衛生士にどんどん聞いてみてくださいね。
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